日常えっち編、前回の話
・1話~38話
・38話「色情が香るイチャイチャお着替え」
日常えっち編39話 えっちな露出旅行その14
「初めて見る日本海とお魚の話」
※約3400字
◇
私は今とてもワクワクしている。
旅館から出発して、私が一度は見てみたいと思った日本海を見物へ車を走らせ向かっているから。
「あ~お腹減ったなー…」
旦那様が小言のように独り言を言い、車の時計を見るとお昼になっていた。
「さっき、朝食を食べたばかりなのにお腹減ったの?」
「多くの人はお昼になるとお腹が減って昼食を食べるの! だから多くの人が一斉にランチを食べるからランチタイムはいつも忙しいじゃない」
「うふふ…そうだった…。私はいつも三時ぐらいに食べているから、忘れてた~」
「もう~。
お腹減って我慢出来ないから、予定変更して日本海を見に行く前にご当地グルメを食べに行こう」
予定では今頃日本海を見ているはずだったけど、旦那様の思いもよらぬグッズのせいでいっぱいえっちして予定より遅く旅館を出発したから、だいぶ予定がずれていた。
でも、そのえっちで新発見したようにきもちいいところが増えて幸せになったし、日本海を見てご当地グルメを食べたら帰る予定だったので、あまり気にすることはなかった。
「うん。いいよ。でも何でご当地グルメがこんにゃくでそれを食べに行くの?」
「それはね、日本海を綺麗に見えるところ探していたら、“ご当地グルメ”のキーワードが検索に出てきて詳しく調べるため検索したら一発目に載っていたから…何でも消費量日本一らしいよ」
「じゃ~、名産品なんだね」
「それが違うみたい。理由は何だったかな… 忘れた。でも消費量一位だから色々な味つけがあるみたい」
「楽しみだね。こんにゃくゼリーとかあるからイチゴ味とかあるのかな~。板こんにゃくのまま食べるの想像できないけど、美味しそうだね」
「それがね~、板こんにゃくじゃなくて丸いこんにゃくみたいだよ。そのこんにゃくを色々なたれに付けて食べるみたいことをネットに書いてあったよ」
「そうなんだ…刺身こんにゃくみたいだね」
ご当地グルメの話をしながら車を走らせているうちに、日本海に面している市街地に入った。
私は日本海を見たくてワクワクしながら、初めて訪れる街並みが物珍しくてドキドキした期待の眼差しを輝させながら、周辺をキョロキョロ観察する。
見慣れない綺麗な建物、お洒落なデザインの店舗、何だか分からない看板、そして綺麗に整備されてあっちこっちにのぼりが立っている商店街。
車から降りて散策したいと、日本海を見たいと思うワクワク感とは違う知らない土地のワクワク感で胸が躍っていた。
旦那様は旅行の目的が日本海を見る事と当地グルメだったので、今車を走らせている街のどこに何があるかまでは調べていない。目的の一つご当地グルメの目的に合わせて真っ直ぐ向かわせていた。
少し歩いて散策してみたいけど、予定が大幅に狂ってしまったからご当地グルメを食べ終わると日本海へ真っ直ぐ向かう。
散策ができないことが少し残念な気もするけど、それよりも早く日本海を見たいとずっとワクワクしていた。
日本海の見物は人生初。
周りをキョロキョロしながら、日本海はどうなっているのだろう。見慣れている太平洋はいつ見ても波が立っているけど、私のイメージでは日本海側は寒いイメージしかない。
職業柄、太平洋のお魚さんを良く使うけど、日本海のお魚さんは殆ど扱ったことがなく良く知らない。
…いや。
日本海産と言って良いのかわからないけど、実家では能登半島のサワラやサバは旬の時期に扱っている。サワラは歯がギザギザ鋭くて怖い顔しているから嫌い。
お魚さんではないけど、ベニズワイガニもいる。ベニズワイガニは名前の通り真っ赤で睨めっこしていると可愛らしくて見えて来て、見ているだけで飽きない。食べるのが勿体ないくらいだ…あっ!ホタルイカもいた。
生きたホタルイカを見たことないけど、光っている映像なら見たことある。
日本海のお魚さん達はどうしているのだろう…
「ねぇ、黙り込んじゃって何か考え事?」
「うんうん。何でもないよ。日本海側のお魚さん使ったことがないなーって思っていただけ…」
「そう言えばそうだね…たぶん流通過程や需要、食文化で太平洋側に出回らないんじゃないかな…
ほら、一昔前なら内陸側だとあまり新鮮な魚が流通していなくて、和食屋が少なかったって聞いた事あるでしょう」
「そうなのかな… 私達がいる地元は地元に全然関係がない魚が一番消費されているって聞いたけど…」
「その魚種にもよるんじゃない…。
例えば、太平洋は親潮と黒潮で魚の餌がいっぱい運ばれて、その餌をめぐって回遊魚がやって来るでしょう。そのため魚種も豊富で新鮮なために太平洋側は太平洋側で消費しているのかも…
それに安定した低い海水温で身が引き締まっているからね…」
「それってカツオとかマグロの話じゃない…九州に揚がるカツオはまだ身に脂がのっていなくて身がしまっていないからあまり好まれないし、前シーズンは海水温と海流の変化でカツオがあまり取れなくて、漁船がカツオ漁からびんちょうまぐろ取りに変わって、いっぱい流通して安く買えたよ…
お父さんがカツオよりコスパが良いって喜んでた…だってびんちょうマグロも赤身だし、メバチマグロもびんちょうマグロもマグロはマグロだもん…」
「あー、スーパーとか見てるとそんな感じする…
俺が実家で働いていた時も、ほとんどのお客さんにとってはメバチとキハダの区別がつかなかったな…
お義父さん、市場で偶に入荷したキハダをメバチより少し安いからって買って来るよね…
あっそうか…やっぱり流通からの食文化かな…
メバチは東日本が主流だけど、キハダは西日本が主流だってお義父さんから聞いた事があるから…
ちなみにどこだったかな…どこだったかはマグロより白身の鯛、マグロよりブリらしいよ」
お魚さんの話しているうちに、ご当地グルメの店に着いた。
お店は店内用とお土産用があり、私は店のスタッフたちに「視察に行って来る」って言っていたから、視察した証のためにお土産用の美味しそうなご当地グルメを買った。
スタッフとは別に私が食べる物はどれがいいか悩んでいたら、
「折角だから海を見ながら食べよう」
と旦那様の提案してきた。
私も早く日本海が見たかったので、私たちの分は持ち帰りにして美味しそうなものをいくつか選んで買った。
それから、ご当地グルメだけじゃお腹を空かせている旦那様のお腹を満たすには物足りないので、近くの店でお弁当を買って、海の方向へ車を走らせた。
車は西に向かって走り、街から自然豊かな風景と変わる。それから少し走ると道路から日本海が見えた。
「海だよ! 海! 海が見えるよ。日本海だよ!」
私は太平洋側から遥々日本海の地にまでやって来て、やっと見えた海に歓喜して思わず大きな声を上げてしまった。
「うん! やっと日本海が見えたね。なんだか太平洋と違く見える」
私は旦那様が言った通り、日本海は太平洋と違って見えた。
日本海って言うと荒らしい波が常に立っていると思ったけど、太平洋よりずっと穏やかで、何だか果てしなくすごくでっかい湖のようにも見える。とても不思議な感じがした。
「日本海ってこうなっているんだね… 私が思っていたのと違ってた…」
「多分、季節にもよるんじゃない」
「そうなのかな…」
湖のように穏やかな波が立っている海をずっと見つめていたら、旦那様がひっそりスカートに中に手を忍ばせて太ももをサワサワ撫でてきた。太ももがくすぐったくてゾクゾクしたくすぐったさがやってくる。
そのくすぐったさ、旦那様に触られるまでてっきり忘れていた事を思い出した。
えっちな下着を身に付けていることを。
アンダーバストを引き締めている窮屈感があるのに、服の上から胸を触るとダイレクトに胸の柔らかさが伝わってくるオープンブラジャー。今は車の中にいるから気にならないけど、姫部とお尻がスースーするオープンショーツ。
『あれ?』
旅館から出て日本海を見物に行くデートでワクワクして浮かれていたのだろう。
姫部がスースーするえっちなオープンショーツを穿いているのに、ご当地グルメを買いに車から降りた時は気にならなかった。それだけ私は浮かれていた。
今日はいっぱいえっちするっても言ってたけど、今はそれどころじゃない。
日本海を見ていたいのだ。
「海見ているんだから、邪魔しないでね」
私は太ももを撫でられゾクゾクするくすぐったさを感じてはいるけど、気にせず広くてでっかい海を見つめ続けた。
・1話~38話
・38話「色情が香るイチャイチャお着替え」
日常えっち編39話 えっちな露出旅行その14
「初めて見る日本海とお魚の話」
※約3400字
◇
私は今とてもワクワクしている。
旅館から出発して、私が一度は見てみたいと思った日本海を見物へ車を走らせ向かっているから。
「あ~お腹減ったなー…」
旦那様が小言のように独り言を言い、車の時計を見るとお昼になっていた。
「さっき、朝食を食べたばかりなのにお腹減ったの?」
「多くの人はお昼になるとお腹が減って昼食を食べるの! だから多くの人が一斉にランチを食べるからランチタイムはいつも忙しいじゃない」
「うふふ…そうだった…。私はいつも三時ぐらいに食べているから、忘れてた~」
「もう~。
お腹減って我慢出来ないから、予定変更して日本海を見に行く前にご当地グルメを食べに行こう」
予定では今頃日本海を見ているはずだったけど、旦那様の思いもよらぬグッズのせいでいっぱいえっちして予定より遅く旅館を出発したから、だいぶ予定がずれていた。
でも、そのえっちで新発見したようにきもちいいところが増えて幸せになったし、日本海を見てご当地グルメを食べたら帰る予定だったので、あまり気にすることはなかった。
「うん。いいよ。でも何でご当地グルメがこんにゃくでそれを食べに行くの?」
「それはね、日本海を綺麗に見えるところ探していたら、“ご当地グルメ”のキーワードが検索に出てきて詳しく調べるため検索したら一発目に載っていたから…何でも消費量日本一らしいよ」
「じゃ~、名産品なんだね」
「それが違うみたい。理由は何だったかな… 忘れた。でも消費量一位だから色々な味つけがあるみたい」
「楽しみだね。こんにゃくゼリーとかあるからイチゴ味とかあるのかな~。板こんにゃくのまま食べるの想像できないけど、美味しそうだね」
「それがね~、板こんにゃくじゃなくて丸いこんにゃくみたいだよ。そのこんにゃくを色々なたれに付けて食べるみたいことをネットに書いてあったよ」
「そうなんだ…刺身こんにゃくみたいだね」
ご当地グルメの話をしながら車を走らせているうちに、日本海に面している市街地に入った。
私は日本海を見たくてワクワクしながら、初めて訪れる街並みが物珍しくてドキドキした期待の眼差しを輝させながら、周辺をキョロキョロ観察する。
見慣れない綺麗な建物、お洒落なデザインの店舗、何だか分からない看板、そして綺麗に整備されてあっちこっちにのぼりが立っている商店街。
車から降りて散策したいと、日本海を見たいと思うワクワク感とは違う知らない土地のワクワク感で胸が躍っていた。
旦那様は旅行の目的が日本海を見る事と当地グルメだったので、今車を走らせている街のどこに何があるかまでは調べていない。目的の一つご当地グルメの目的に合わせて真っ直ぐ向かわせていた。
少し歩いて散策してみたいけど、予定が大幅に狂ってしまったからご当地グルメを食べ終わると日本海へ真っ直ぐ向かう。
散策ができないことが少し残念な気もするけど、それよりも早く日本海を見たいとずっとワクワクしていた。
日本海の見物は人生初。
周りをキョロキョロしながら、日本海はどうなっているのだろう。見慣れている太平洋はいつ見ても波が立っているけど、私のイメージでは日本海側は寒いイメージしかない。
職業柄、太平洋のお魚さんを良く使うけど、日本海のお魚さんは殆ど扱ったことがなく良く知らない。
…いや。
日本海産と言って良いのかわからないけど、実家では能登半島のサワラやサバは旬の時期に扱っている。サワラは歯がギザギザ鋭くて怖い顔しているから嫌い。
お魚さんではないけど、ベニズワイガニもいる。ベニズワイガニは名前の通り真っ赤で睨めっこしていると可愛らしくて見えて来て、見ているだけで飽きない。食べるのが勿体ないくらいだ…あっ!ホタルイカもいた。
生きたホタルイカを見たことないけど、光っている映像なら見たことある。
日本海のお魚さん達はどうしているのだろう…
「ねぇ、黙り込んじゃって何か考え事?」
「うんうん。何でもないよ。日本海側のお魚さん使ったことがないなーって思っていただけ…」
「そう言えばそうだね…たぶん流通過程や需要、食文化で太平洋側に出回らないんじゃないかな…
ほら、一昔前なら内陸側だとあまり新鮮な魚が流通していなくて、和食屋が少なかったって聞いた事あるでしょう」
「そうなのかな… 私達がいる地元は地元に全然関係がない魚が一番消費されているって聞いたけど…」
「その魚種にもよるんじゃない…。
例えば、太平洋は親潮と黒潮で魚の餌がいっぱい運ばれて、その餌をめぐって回遊魚がやって来るでしょう。そのため魚種も豊富で新鮮なために太平洋側は太平洋側で消費しているのかも…
それに安定した低い海水温で身が引き締まっているからね…」
「それってカツオとかマグロの話じゃない…九州に揚がるカツオはまだ身に脂がのっていなくて身がしまっていないからあまり好まれないし、前シーズンは海水温と海流の変化でカツオがあまり取れなくて、漁船がカツオ漁からびんちょうまぐろ取りに変わって、いっぱい流通して安く買えたよ…
お父さんがカツオよりコスパが良いって喜んでた…だってびんちょうマグロも赤身だし、メバチマグロもびんちょうマグロもマグロはマグロだもん…」
「あー、スーパーとか見てるとそんな感じする…
俺が実家で働いていた時も、ほとんどのお客さんにとってはメバチとキハダの区別がつかなかったな…
お義父さん、市場で偶に入荷したキハダをメバチより少し安いからって買って来るよね…
あっそうか…やっぱり流通からの食文化かな…
メバチは東日本が主流だけど、キハダは西日本が主流だってお義父さんから聞いた事があるから…
ちなみにどこだったかな…どこだったかはマグロより白身の鯛、マグロよりブリらしいよ」
お魚さんの話しているうちに、ご当地グルメの店に着いた。
お店は店内用とお土産用があり、私は店のスタッフたちに「視察に行って来る」って言っていたから、視察した証のためにお土産用の美味しそうなご当地グルメを買った。
スタッフとは別に私が食べる物はどれがいいか悩んでいたら、
「折角だから海を見ながら食べよう」
と旦那様の提案してきた。
私も早く日本海が見たかったので、私たちの分は持ち帰りにして美味しそうなものをいくつか選んで買った。
それから、ご当地グルメだけじゃお腹を空かせている旦那様のお腹を満たすには物足りないので、近くの店でお弁当を買って、海の方向へ車を走らせた。
車は西に向かって走り、街から自然豊かな風景と変わる。それから少し走ると道路から日本海が見えた。
「海だよ! 海! 海が見えるよ。日本海だよ!」
私は太平洋側から遥々日本海の地にまでやって来て、やっと見えた海に歓喜して思わず大きな声を上げてしまった。
「うん! やっと日本海が見えたね。なんだか太平洋と違く見える」
私は旦那様が言った通り、日本海は太平洋と違って見えた。
日本海って言うと荒らしい波が常に立っていると思ったけど、太平洋よりずっと穏やかで、何だか果てしなくすごくでっかい湖のようにも見える。とても不思議な感じがした。
「日本海ってこうなっているんだね… 私が思っていたのと違ってた…」
「多分、季節にもよるんじゃない」
「そうなのかな…」
湖のように穏やかな波が立っている海をずっと見つめていたら、旦那様がひっそりスカートに中に手を忍ばせて太ももをサワサワ撫でてきた。太ももがくすぐったくてゾクゾクしたくすぐったさがやってくる。
そのくすぐったさ、旦那様に触られるまでてっきり忘れていた事を思い出した。
えっちな下着を身に付けていることを。
アンダーバストを引き締めている窮屈感があるのに、服の上から胸を触るとダイレクトに胸の柔らかさが伝わってくるオープンブラジャー。今は車の中にいるから気にならないけど、姫部とお尻がスースーするオープンショーツ。
『あれ?』
旅館から出て日本海を見物に行くデートでワクワクして浮かれていたのだろう。
姫部がスースーするえっちなオープンショーツを穿いているのに、ご当地グルメを買いに車から降りた時は気にならなかった。それだけ私は浮かれていた。
今日はいっぱいえっちするっても言ってたけど、今はそれどころじゃない。
日本海を見ていたいのだ。
「海見ているんだから、邪魔しないでね」
私は太ももを撫でられゾクゾクするくすぐったさを感じてはいるけど、気にせず広くてでっかい海を見つめ続けた。


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