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シャルルのlovely日記

私と旦那様のえっちな日常

真理、キスからえっちの始まり
全もくじ
アイスクリーム屋さんの店長は32歳処女
17話「真理、キスからえっちの始まり」

真理はいつ迄経っても変わらない郁夫の態度から、勝手に一人寂しく夜を過ごすと思っていたのだが、郁夫がさり気なくすました顔で真理の部屋へ入ったものだから、ドキッと急に胸が跳ね上がって慌て出した。

「いいい、いくおくん! 
 こっちは、わわ私のへへ部屋!
 いいい郁夫くんの部屋はあ、あああっち!」

今日一日中ずっと郁夫と一緒にいたいと願っていたことなのに思考が追い付かず、思ってもいないことが口から出てしまい部屋から追い出そうとする。

「まぁ、良いじゃない。
 就寝の時間にはまだまだ早いし、部屋へ帰ってもやる事無くて暇だし、真理ちゃんもまだ寝ないから暇でしょう?」

郁夫は急に慌て出した真理を見て予想通りだと心の中でニコッと微笑み、適当な事を言って慌てる真理を宥める。

「そ、そ、そうだけど…」

真理が慌てながら返事を返し郁夫の顔を見ると、いつの間にか郁夫の雰囲気がガラリと変わっていたことに気付いた。

『え? どうして…?』

今朝のような優しさを感じる雰囲気。

『そっか。今までずっと周りを気にして、二人きりになるまで隠していたんだね。
 それなら、そうと言ってくれれば良いのに。もう、用心深いのだから…』

今までのギャップにキュンキュンときめく。
これからは、二人だけの秘密の時間。
想像していたものと少し違うけど、たっぷり二人だけの楽しい時間が過ごせて、ずっと想っていたえっちをするかも知れない。そう思ったら、胸が飛び出しそうなくらいバクバクして緊張してきた。

「で、で、でも…
 ハヤメさん達、帰って来るかも!」

「大丈夫だよ」

郁夫は慌ただしい真理を落ち着かせながら、ベッドの横にある一人掛けのソファーへ腰を下ろした。

「ハヤメさん達、帰りは夜中になるって言ってたし、俺達のこと全然気にしていなかったから平気だと思うよ。
 もし、見られるようなことがあるなら、今日中に打ち合わせの内容をまとめていたって言えば良いから」

そう言うものの、仕事道具が入った郁夫のバックは、郁夫の部屋へ置いたまま。取りへ戻ろうともしない。
ソファを取られて座るところを無くした真理は仕方なくベッドに腰を下ろすも、いつ抱かれるかわからない緊張で落ち着かない。

「あ~、今日は疲れたな~」

郁夫はソワソワして落ち着かない真理とは対照的にくつろぎ始めた。

『郁夫くん、くつろぎ始めちゃった…
 それってこのまま夜遅くまで居るってことかな?
 もし、夜中まで居るってことになったら、このままくつろいで時間を潰すわけじゃないよね…
 だったら、その先には、きっと…』

胸がドキドキ裂けそうなくらい緊張しているのに、郁夫がくつろいで少し疲れを取った後、初めてのえっちが待っていると思うと、なぜだか、あそこが物凄くキュンキュンしてきた。

『なんだか、すごくドキドキする… 
 郁夫くん、いつ来るのだろう… 』

「い、い、郁夫君はいつもな、な、何時に寝ているの?」

あまりにも緊張してたまらないから、何か話しかけて緊張を和らげようとしたけど、口が上手く回らない。
それでも、緊張がたまらないから、緊張していることがバレないように、えっちなど期待してませんと、平然とした態度を取ってみせた。

しかし、郁夫はしっかり見抜いていた。

『真理ちゃんバレバレだよ。
 さっきはお風呂の話でえっちなことを考えていたし、えっちしたく落ち着かないのでしょう…
 どうしようかな… 今すぐ真理ちゃんに応える?
 …それとも、もう少し時間をおいて、もう少し焦らした方が良い?
 ここまでは予想通りだけど…』

今の様子だと、真理が緊張して照れているのがわかるけど、どのくらい高揚しているのかはわからない。真理の様子を見るため話を合わせながら、恋人なら当たり前と、ちゃっかり真理の隣へ腰を下ろし、ソワソワしている真理を見つめた。

「さっきも、こんな話しなかった?」

『は! 近い! 郁夫くん近すぎる!』

以前、更衣室でキスした時と同じような距離感。
何度も想い描いていたことだけど、実際郁夫が傍へ来ると、緊張と興奮のドキドキが止まなくて顔を見ていられない。それどころか、恥ずかし過ぎて何もできなくなる。
それでも何か言わないと、怪しまれるから

「そそそそうだったかな? わわわ私、おおお覚えてない…」

下を向きながら顔を合わせないように答えてみる。しかし、その一言だけでそれ以上言葉が出ない。

「ふーんー」

郁夫は目を泳がせながら緊張で身動きしない真理の顔をわざとらしく覗き込み、ジッと見つめた。

「・・・・・・・・」

下を向いて目を合わせないようにしているのに強い視線を感じる。
どうしても視線が気になって仕方ないから、その視線を追ってみると、郁夫が真顔でジッと見つめていた。思わず目と目が合ってしまった。

『はっ! 初めてキスした時と同じ!』

たちまち恥ずかしさと緊張の限界が越え、たまらず

「ち、近いよ!」

と、一歩横へずれて、距離を少し取ってみる。

『真理ちゃん、顔を紅く染めちゃって… 本当、わかりやすいな~』

「え? なにが?」

郁夫は男心を弾ませながらも、真理がえっちを期待して緊張しているとわかっているから、わざととぼけてまた近づく。

『は! また来た! 
 もうダメ… 緊張の限界… 』

「だ、だ、だ、だめだよ…」

胸がバクバクして、あそこもギュンギュンして耐えられそうにもないから、また一歩離れる。

『フフフ…、処女の女の子みたいに照れちゃって…
 あっ、真理ちゃんまだ処女だった…』

「真理ちゃん、照れちゃって可愛いなぁ~」

郁夫がそう言うと、男心をむき出しにして、また近づき

「ずっとこうして欲しかったのでしょう?」
 
と、真理が離れられないように腰をグイって抱き寄せ

「今日の真理ちゃんはキレイに見えるよ」

耳元をくすぐるように囁く。

『わ、わ、わ、わたしがききき、き、綺麗!?』

真理はその応答がえっちの誘いだということをまだ知らない。それどころか、男の人に容姿を褒められたことが無いので、恥ずかし過ぎて身体が沸騰しそうなくらい熱くなった。しかも、抱きしめられながらなので、尚更、身体が熱い。

「そ、そ、そ、そんなこと、いいい言っても、な、な、なな何もでないよ」

耳元で郁夫の気配を感じているが、郁夫の顔を見られない。もう緊張とあそこのキュンキュンに耐えられそうにもないから、うやむやなことを言ってしまう。
それなのに、郁夫が耳元へ息を吹きかけるような距離から離れてくれない。

「真理ちゃん、そんなに恥ずかしがらなくても良いよ…」

散々焦らしたおかげで、真理の気持ちはすっかり高揚してえっちに成り上がっている。その所為か、少し興奮し始めて、少々息が荒い。

今が頃合いだろう。

郁夫は恥しがって身動きしない真理をそっと肩から優しく抱き寄せ、時間がゆっくり止まったように顔を近づけた。

『い、い、いくおくん…』

極度の緊張の中、郁夫の顔が近づいて来て、郁夫を好きになった時からずっと想い描いていたことが行われようとしている。
初めてキスした時と同じくらい胸がバクバクして飛び出しそうだけど、ずっと想っていたことだし、大好きな郁夫と最後まで結ばれたいから、意を決して目を閉じた。

『大好きだよ…』

真理が郁夫を想うと同時にチュッと唇と唇が触れ合った。
一瞬だったけど、忘れかけていた感触が脳裏へ流れ込む。

「いくおくん…」

「真理ちゃん…」

初めてキスした時からずいぶん月日が過ぎてしまったけど、唇が柔らかくて恍惚させるキスを思い出させる。
郁夫はチュッとキスをしてから、緊張で表情が硬い真理を優しい瞳で見つめ、緊張で身動きしない真理を和らげるように優しくギュッと抱きしめた。
真理も素直にギュッと抱きしめる郁夫を受け止め、これから始まろうとしていることへドキドキ緊張しながらも見つめ合い、それからまた顎を上げ瞳を閉じた。

『真理ちゃんの恥ずかしそうに求めているような、何とも言えない表情がたまんない…』

真理の|初心《うぶ》な表情に男心を刺激された郁夫は、真理の恥ずかしさを和らげるようにチュッと唇を触れ合わせ、また間を置くことなくチュッチュッと何度も唇を触れ合せてから、唇を重ね合わせて真理の緊張と恥ずかしさを解していく。
真理は唇が触れ合うだけで、もう何も考えられないようになり、ドキドキしていた緊張も落ち着き始め、もっと唇を重ね合わせたいと郁夫の柔らかい唇へ唇を重ねていた。

『真理ちゃん、相変わらずキス下手… 
 まぁ、以前キスした時が初キスだろうし、時間もだいぶ経ったから仕方ない…
 その分、分かりやすいかも知れない…
 それに緊張が解れてきたようだし… そろそろ…』

まだまだあいさつのあいさつにすぎない。
これからがえっちの始まりだと、郁夫はぎこちなく唇を重ねてくる真理に対して優しく受け止めるように唇を重ね、それから薄くて柔らかい上唇と下唇の間へそっと舌先を入れた。
 
『え!? 何これ!? いくおくんの!?』
 
真理は、少し強引に唇の間から柔らかい舌先が入ってきたのでびっくりしたものの、すぐに初めてキスした時と同じと思い出し、口内へ入ってきた柔らかい舌先を舌先で受け止めた。

『はぁ… この柔らかい舌触り… きもちいい… 』

柔らかい舌先が舌先へ触れたと思ったら、郁夫の舌先が舌裏へ回り込み、舌裏をかき回すように舌先を転がされる。その感覚がねっとり柔らかいから、初めてキスした時よりもきもちよくて、瞬く間にうっとりしてくる。
もっとうっとりする気持ちよさを求めて、郁夫の舌を夢中で追い、舌先を絡ませ、息が乱れるほど舌を絡み合わせた。

始めは空回りしていたけど、郁夫が真理に合わせて丁寧に舌先を絡ませてくれるから、それに習って舌を絡ませていると、上手い具合に舌と舌が絡み合うようになり、やがて、ヌチャヌチャと舌を転がし合うようになるまでなり、今では、ドキドキしていた緊張がすっかり消えて、恥ずかしさも和らぎ、もっともっと郁夫の柔らかい舌を感じたいと、口内の快感を求めるように舌を絡ませていた。

息が少しずつ荒くなっていく真理の姿に、郁夫は男心を踊らせながらも、舌をねっとり絡ませたキスをしていた。 

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