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シャルルのlovely日記

私と旦那様のえっちな日常

真理、あそこがキュンキュンして止まらない(前)
全もくじ
アイスクリーム屋さんの店長は32歳処女
14話「真理、あそこがキュンキュンして止まらない(前)」


真理達が乗った車は風景がすっかり都会的になった市街地へ入り、高いビルが建っている街中心へ向かった。
それから、ちらほらと店が入っているビルや飲食店が並んでいるのが見えたら、街並みの雰囲気が違う立派なビジネスホテルへ到着した。

車から降りて、初めて訪れた街の風景をキョロキョロ見渡して眺めるも、ハヤメがさっさとホテルへ入るように促してくるので、促されるまま受付を済ませた。

受付を済ませてみれば、どうやら皆の部屋は同じ階で隣同士。
部屋番号から郁夫の部屋が真理の部屋の隣とわかった。


『どどど、ど、どうしよう…
 郁夫くん、わわ私のととと隣のへへへ部屋…』

真理は想像していたことが急に現実へ近づき、胸が飛び出しそうなくらいバクバク緊張し始めた。


『皆、近くの部屋か…
 真理ちゃんの部屋は… 』

郁夫は真理が隣の部屋だと確認してから今後どうするか考えた。
 

落ち着いた様子で皆と一緒にエレベーターの方へ歩き出す郁夫を見た真理は、緊張している場合じゃないと、ひっそり深呼吸して少し緊張を解し、緊張が顔へ出ないように努めた。
それからエレベーターへ乗った真理達六人は同じ階で降り、各自自分の部屋へ入って行く。
次に皆が会うのは、今から一時間半後。夕食を食べに外へ出かける時になっている。その時間まで各自休んだり自由に過ごす。


真理が自室へ入った途端、急に脚が震え出した。

「ど、ど、どうしよう…
 すす、すぐ隣、い、い、郁夫くん…」

思っていたより部屋と部屋の間隔が狭く、郁夫の部屋まで数歩で行ける。
ずっと想い描いていた二人きりへなれるという想いがもう間近。あとは数歩歩いてすぐ隣の郁夫の部屋へ行けば、達成される。
みんな部屋へ同時に入ったから

「今なら… 
 今なら、チャンス!」

すごく緊張して胸がバクバクするけど、あそこも今までないくらいキュンキュンしている。郁夫へ会いに行くためドアを開け、誰もいないか、左右を確認した。

「よし。誰もいない」

郁夫の部屋へ向かって一歩部屋の外へ出た。
しかし、ふと『今、部屋へ入ったばかりなのに、そんなに二人きりになりたかったの』と、嫌らしい女に思われて嫌われるかも知れないと、嫌な予感が浮かんだ。

「はぁ、私何焦っているのだろう…
 まだ荷物も置いてないのに…」

緊張が気持ちを急かすのか、それとも想像していたことが現実へ近づいたことで気持ちが逸るのか、郁夫のことを考えないで行動へ出てしまったと、反省しながらドアを閉めた。
しかし、物静かなホテル独特の部屋の雰囲気で会いたい気持ちがより一層強くなり、諦めさせてくれない。
まだ荷物を置いてないのに、またこっそりドアを開けようとしたところ、ドアの向こうからバタンとドアが閉まる音が響き渡った。

「はっ! 
 わたし何やっているのだろう。ホテルへ着いたばかりなのに…
 落ち着け私… これじゃ嫌われちゃう…」

大きく息を吸って、逸る気持ちを落ち着かせる。
それから荷物を置き、ベッドへ腰を下ろして、静まり返った狭い一人部屋を隅々まで眺めてみた。
自分の家とは勝手が違うビジネスホテルらしい殺風景な部屋。
今座っているベッドの横には、荷物を置いた小さいデスクが据え付けられていて、ベットの傍には一人掛けのソファがあり、テーブルを挟んでTVが置いてある。
郁夫へ会いたい気持ちを紛らわすものがないばかりか、暇つぶしになるものもなかった。

「はぁ…
 暇…」

部屋へ入ってから何もすることがないから、郁夫に抱かれるえっちな想いばかり浮かんで、その度ため息が出てくる。気持ちがソワソワして落ち着かない。

「そうだ!」
  
ソワソワして落ち着かないから通信端末を手に取って暇をつぶす。
そうしていたら、郁夫が今何をしているのか気になって連絡しようと思った。

「でも、何を?」

普段何も考えず連絡できるのに、どういう訳か、言い訳を考えてしまう。
二人だけになれる期待感と平行してプライベートな時間を邪魔して嫌われるのでは、という考えが浮かんで邪魔しているからだ。

「どうしよう…」

大きな窓から外の風景を眺めて、言い訳を考えてみるけど何も思いつかない。それどころか

「この部屋で郁夫くんと…」

更衣室での初キスを思い出し、その先までも浮かんでくる。 
以前からずっと想い描いて、一人えっちしていたことが近づいていると思うと、益々あそこがキュンキュンしてきて、ジっと大人しくしていられない。
想像の中での郁夫の裸体、抱きしめ合った感触、そして…

「だめだめ…
 こんなにえっちなことばかり考えてちゃだめ…」

えっちなことばかり考えていたら、ふしだらな女に思われて嫌われると、ため息を吐き、別の事を考えるようにした。
しかし、今はホテルに居て、すぐ隣の部屋には郁夫がいる。
その現実から、なかなかえっちな想いが頭から離れない。終いには郁夫と結合する想像までして、お腹の中がキュンキュンしてくる。

「これじゃ、えっちしたいだけの女に思われちゃう…」

これではいけないと、仰向けに寝転がった。
暖色系の照明が照り出す白い天井、フワフワで広いベッド、大きな窓から見える外の風景、物音しない殺風景な部屋。
イベントの出張で慣れているはずの光景だけど、今回ばかりは違う。
壁の向こうには、今日お付き合い始めたばかりの郁夫がいて、ずっと想っていた人がいる。会おうと思えば部屋へ行けるし、こっちの部屋にも来てもらうこともできる。

真理は目を閉じ、再び郁夫に抱かれる夢の中へ入って行った。

「だめだめだめ! 
 どうしても考えちゃうなぁ。なんでこんなに考えちゃうのだろう…
 これじゃ、本当にえっちな女に思われるよ…」
 
本当は抱かれてえっちしたいのに、32歳になっても処女どころか彼氏もできなかったから、少女のような純愛を夢見て、すごく抱かれたい気持ちを否定する。

天井をぼんやり見つめながら、抱かれる想いと少女のような潔白の想いが葛藤する。
そうしているうちに、食事へ行く時間が近づいてきた。

「よし! 気分転換!
 夜の街へ出るわけだから、お化粧を直そう」

食事から帰ってくれば、各自自由に過ごす。その時、郁夫と一緒になれば良い。
その時を楽しみに期待しながら、化粧を直し始めた。

その頃、郁夫はやっと一人になれた所為か、気疲れがドッと出て一眠りしていた。

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