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シャルルのlovely日記

私と旦那様のえっちな日常

日常はえっち編6話 「旦那様と私の実家」
前回の話
日常はえっち編1話~4話
日常はえっち編5話「駐車場で露出えっち」

日常はえっち編6話 「旦那様と私の実家」
※短め2500字 
※エロなしでごめんなさい。

今日一日の業務が終わり、帰宅のために仕事をまとめていると、電話が鳴り、着信先を見るとお義父さんからだった。
無視するにはいかず嫌々電話に出てみた。
要件の内容は、帰りに妻の実家に寄ってくれないか、という単純な事なのだが、嫌な予感がして断ろうとした。
だが、おれは婿の身分なので断り切れず、職場を早めに切上げ、妻の実家に寄ってから帰る事にした。

妻の実家に着き、玄関に回ってチャイムを鳴らす。お義母さんも店の方に出ているのか、誰も出なかったので、仕方なく店の裏口に回った。
妻の実家は、家と店が兼用になっている。店と言うのは、お義父さんが社長兼親方をしている割烹やだ。

店の裏口から入ると、料理長がいた。
お義父さんが元々親方だったが、社長と言うこともあって、料理の原価が気になりケチってしまい、満足する料理が提供できなくなるからと、料理の責任者である料理長の役を作り、料理を全部料理長に任せているのだ。

「料理長、お久しぶりです」
「おお、久しぶりだな…今、食材の在庫を確認しているところなんだけど…何しに来たんだ」
「ええ、親方に呼ばれたので…」
「あはは、相変わらず、まだ親方って呼んでいるんだな。あはは、ちょっと待っていろ」

「親方ー!親方ー!婿様が来てますよー」

料理長が厨房から大声でお義父さんを呼んだ。それから間もなく、フロアからお義父さんがやって来た。

「おっ来たか」

俺は客室に通され、お義父さんが二人分のコーヒーを持って来て、腰を下ろし話し始めた。

話の要件は、遠回しに孫の顔がみたいとか、孫の顔を見たら、そろそろ引退して俺に店を継いでほしいとかだった。
おれは内心で、お義父さんが店を増やした関係で、妻が忙しくて子供ができないのですけど、と思っていたが、婿に入った俺の身分では、言葉にして到底言えないのだから、黙って実家の未来についての話を聞くしかなかった。

お義父さんの未来話を聞いているうちに、店の方がだんだん騒がしくなってきていた。
夕方六時を過ぎていて、予約客が続々と入ってきたのだ。

「あの…忙しそうですから、この辺で失礼します」
「おおう、ちょっと待って!今日は忙しいんだ。急遽、従業員が休む事になってな、手伝って行け」
「もしかして…今日呼んだのは…」
「おう!そうだ!なんだと思っていたんだ。白衣用意してあるから、早く着替えろ!」

おれの嫌な予感が当たった。
前々から時々、手伝ってくれという連絡が来ていたのだが、突然に連絡してくるものだから、仕事を終わらすことが出来ず、その都度断っていたら、そのうち勉強してきて、呼び出しが巧妙化していた。単に、断る事ができなくなり、まぁ、お義父さんが一枚上という事なんだろう。

おれは、諦めて手伝う事にした。

「料理長、他の人も短い時間ですけど、手伝うことになったので、よろしくお願いします」
「あはは、親方から一人手伝いに来るって聞いていたけど…まさか婿様とはな…」
「それで、何すれば良いですか?」
「今日は揚げ物が多いから、今、揚場にいるやつと一緒に、揚げ物をしてくれ」
「あっ揚げ物ですか…」
「ん?昔やっていただろ。昔とそんなに品物変わってないから、思い出しながらやってくれ!」
「はっはい」

料理長とおれは、知らない仲ではない。
結婚する少し前まで、妻の実家でもあるこの店で働いていたから、その当時の上司である料理長は、おれの事を知っていて、料理の腕前も知っていた。
今、揚場にいる人も昔からいる人で、おれとの仲も良い方だ。久しぶりに会い、軽く挨拶してから手伝いに入った。

今日の献立、コース料理や一品料理の説明を受け、さっそく注文の品を油に入れた。
ジュワッと品物の水分で湯気が立ち、パチパチと油が跳ねる。
その跳ねた油と湯気を避けながら、揚げ物を揚げる。
油の匂いや、揚げ物の匂いが、たちまち身体に染み込んでいく。

俺は、その身体に染み込む油の匂いが嫌なんだよなと、思いながら順調にテキパキとコース料理の天ぷらや揚げ物、一品料理の揚げ物を作っていった。


「ちょっとカウンターに来てくれ」

親方、いやお義父さんが俺をカウンターに呼び、なんだろうなと思いながらカウンターに行った。
そこで待っていたのは、創業当時から訪れ来てもらっている常連のお客様だった。
カウンターは、店の顔でもあるお義父さんが基本立つことになっていて、お義父さんが休みとか、常連のお客様に挨拶する時には、料理長が立っていたが、おれは、初めて営業中にカウンターに立った。

俺を呼んだのは、親方がこの超常連のお客様に、俺を紹介するためで、まだ継ぐと決めていない俺は、少し抵抗があったが、当時からの影響で親方、いやお義父さんには何も言えないから、しっかり丁寧に挨拶をした。

やがて、店の騒がしさが静かになり、落ち着いて来ると、お義父さんから、まかない飯と言われるものより、ウニいくらマグロがたくさん乗せている豪華な海鮮丼を出された。

「今日はご苦労様だったな。娘には連絡して置いたから、片付けまでよろしく」

豪華な海鮮丼を見て喜んでみたのだが、最後の一言で、おれは愕然と肩を落とした。
おれだって朝早く起きて、仕事して、早く終わらせて来たんだ。
しかし、何も言えないのだから、黙って頷くしかった。

それから俺はいろいろな事を諦めながら、豪華な海鮮丼を一気に食った。
普段、たらふく食う事が出来ないウニ、いくら、マグロはとても美味しかった。

旨い物を食べたおかげで、何とか落ち込んだ気を取り戻し、最後の片付けまで手伝い終えることができた。
片付けを終わらせると、調理長がニコニコと何か企みがある笑顔をしながら、最後に一言、お礼を言われ、やっと実家から解放された。

裏口から外に出ると、すっかり深夜になっていた。
やっと実家から解放され、深夜の清々しい空気が、気疲れした心をリフレッシュさせてくれる。
気持ち良い空気を大きく吸い、深い深呼吸をした。

「疲れた…」

気持ちを落ち着かせて、明日は寝不足になる覚悟を決め、慌てずゆっくり家に帰ることにした。

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